Kさんは58歳からサーフィンをスタートされた生徒さんです。キャリア2年、現在は還暦を迎えていますが、身体もサーフィンも、今なお進化を続けています。

最初にお会いした頃と比べると、姿勢や力の入り方、身体の可動域は大きく変わりました。長年の生活の中で蓄積されてきた身体の力みが少しずつ緩み、以前とはまるで別人のような動きになってきています。

今日のレッスンでも感じたのは、同じアドバイスをしたときの理解と再現のスピード。頭でイメージした動きを身体で表現する神経回路が、少しずつつながってきているように感じました。


前回の成長をもう一度身体へ

前回のレッスンでは、基本動作の改善に取り組みました。

・ボードの取り回し

・パドリングをスタートさせるときの身体の使い方

・そこからスムーズに加速していくパドリング

この動きが良くなったことでバトルスピードが上がり、乗れる波の本数が大きく増えました。

今回は、そのときの感覚を前回の動画やデータを見ながら振り返り、もう一度身体に落とし込んでいきます。

Kさんはすでにターンやローラーコースターまで決められるレベルに到達していますが、テイクオフの動作に少しもたつきがあり、その一瞬の遅れで波を逃してしまう場面もありました。

そこで今回は、プロサーファーの動きと自分の動画を見比べながら、テイクオフ動作の改善ポイントを確認。

今後につながるイメージをしっかり持ってもらいました。


想像以上のサイズの海

海に到着すると、想像以上のサイズ。

朝よりも波は上がり、胸〜肩のセットが入っていました。

通常、サーフィン歴2年ほどの方であれば、ポイントを移動してもう少し小さい波で基本練習をするコンディションです。

しかし今日は、技術面・パドリング・体力面すべてにおいて成長してきているKさん。

これまでの練習の成果を試す場として、この波にチャレンジしてもらうことにしました。


一瞬で消えた不安

海に入ると、僕の不安は一瞬で消えました。

Kさんは自分で沖に出るタイミングを見極め、波が止まる瞬間を狙って一気にゲッティングアウト。途中、何本もセットを受けましたが、ドルフィンスルーにもチャレンジしながらスムーズにアウトまで出ていきます。

これまで練習してきたパドリングスタートの感覚、そしてそこからパドルスピードを上げていく動き。このコンディションの中でも、その完成度はさらに高まっていました。


最高の波がやってきた

そして、チャンスは突然やってきました。

Kさんの前に、最高の波が入ってきます。

ポジショニングが難しい波でしたが、自分で横に走れるポジションを見つけ、絶妙なタイミングでテイクオフ。

セットの波のフェイスをしっかり使いながら、ロングライド。

これまでも何度もKさんの良いライディングを見てきましたが、今回はこれまでで一番大きな波。

Kさんの記録が、また一つ大きく塗り替えられました。


そして午後のコアチューニングへ

レッスン後、お昼休憩してから、コアチューニング。

午後からの教室にも参加されました。

サーフィンと同じで、身体の使う部位や呼吸が少しずれてしまうと効果は薄れてしまいます。そのポイントを修正しながら、脱力する感覚をさらに高めていきました。

肩甲骨周りの可動域、そして丹田を意識した動きも、少しずつ身体で感じられるようになってきています。


還暦を迎えてなお、身体もサーフィンも進化し続けるKさん。

これからどこまで変化していくのか、ますます楽しみです。

お疲れ様でした。