旅の終わり
最後の2日間は夜が明ける1時間前にウォーミングアップし夜明けと共に海に入った。潮が引き一番波が掘れ上がる時間帯を逃したくなかったのだ。
ただ体調はすこぶる悪い。風邪と嵐の中での移動での船酔い、普段やらない数のラウンドでの疲労。もう少しだけ体に無理してもらう。
おかげで最終ラウンドに一番の納得いくサーフィンができ、早々にこのトリップ最後のラウンドを終えることができた。
そしてそれぞれにそれぞれのタイミングで納得がいくまで最後のサーフィンを終えた。
さあ、帰り支度だ。旅の終わりは少し寂しい。
ボードをパッキングしたり、荷物のかたずけは、現実に戻るための準備。
海外に行った時にいつも思うのは、どこかに行った感覚よりも、夢を見ていたような感覚。僕の場合タイムマシーンで何処かに行き、元の時間に戻って来た感覚がある。
寂しいが必ず終わりが来る。
ただこのメンバーでいけた9日間のトリップはこれまで行ったトリップの中でも最高に良い思い出になった。
若い頃から選手として何か成果を求めて行っていたいたトリップとは違い、通常みなさんが普通にやっている「仲間と楽しむ」サーフィンをし、その感じが楽しくて、なおかつ自分もみんなもそれぞれのチャレンジを共有し楽しめた。
結果「何かを得たい」「成果を上げたい」と目的を持って行ったトリップよりも、より多くのものを得られたように思う。
周りのみんなのサーフィンを見る事ができ、そしてより謙虚に自分のサーフィンを見つめ直すことができ、より深くサーフィンを理解できた気がした。
恥ずかしながら、サーフィンを教える立場の人間として、もっとしっかりとしたサーフィンをしていかないといけないなぁ、と思った。
この経験を生かしてまたこれからのサーフィン、そしてレッスンに役立てて行こうと思います。
トリップ中生徒さんにはご迷惑をおかけいたしました。今シーズンもより内容のあるレッスンにして行きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
旅のメンバーのみんなありがとう!お疲れ様でした!!