ガチ!師弟対決 裏話

 

その試合をすることが決まり、試合に出ることが決まったのが1週間前。

 

師匠として負けられないというプレッシャーもありましたが、それとは別に今回のように試合に参加する機会も滅多にないので、これからの指導に役立てるための自分なりのテーマを持って臨むことにした。

 

というのも

レッスンで試合を目指す生徒さんもおられるので指導させてもらっている側として、ちゃんとプレッシャーを感じて、ちゃんと緊張して、ちゃんと試合前にできることをやって、 ”リアル” に試合に臨んでみることは僕の仕事にとってもプラスになる。選手の気持ちも試合の難しさもリアルに感じられるからだ。僕の試合の記憶は古~い過去のものなので。

 

なので今回は「1選手として試合に臨む」ことがテーマ。

 

実は試合に臨むまでのその1週間は、最近可動域が狭まっている上半身を中心としたストレッチングと自分で考えた体幹トレーニングを合わせて、一応、筋肉痛から当日に超回復期に持っていけるようそれを2サイクルを入れてみた。

 

体幹トレーニングといっても今から体を鍛えるわけではなくて軸をずらさず身体を使う動きを体に記憶させるオリジナルな運動。

むか~しの選手時代よりも年齢が上がり、筋肉痛と超回復期が1日~2日くらい遅れてしまっているのでベストコンデションまで1日足りませんでした(笑)

 

ただ当日、体的な調整もうまくいっていて「体が動く」という感覚もしっかり実感できた。

 

試合では自分の心の動きを客観的によ~く見てみた。これはこれからの指導にかなり役に立つ。興味深く自分から出て来る感情や心の乱れを観察した。負けられない、良い波を乗られた、気負いすぎ、気を抜いた、ミスをした。動揺や緊張、焦り、客観的に見る。どういう心構えでいれば良いかがわかっていればリセットできる。

 

昔試合に出ていた頃湧き出てきた感情の記憶が蘇って来る。以前と違うのはその感情に対して他人のように冷静に見れて、正しい方向へ切り替えられること。選手時代これをしたかった(笑)

 

結果、自分よりも20歳以上若くそんなに大きな実力差がない弟子たちを相手に46歳のおっさんが完封できたのも(笑)僕の試合前の調整方法が多少なりとも影響したと思っている。たった4回のヒートでしたが、試合結果以上に、とても良い勉強になり、良い経験になりました。

 

 

GAKUくん、いつか圧倒的に力の差で黒星をつけてもらえる日を楽しみに、僕の方も日々精進してお待ちしています(笑)

向こうでしっかり刺激を受けて実力つけて戻ってきてください。僕が老いぼれる前にね(笑)