トライ
あのワイプアウトから、1から苦手な部分にトライするきっかけになった。
素直にそう思わせてくれたのは旅のメンバーだ。
海から離れた場所に住み、多くの経験もないメンバーが、自分のスキル以上のトライをしている!
しかもインサイドのサンゴにズタズタにされながらも、乗れるようになるためにトライを繰り返す。
Mっさんは乗れない波をどうすれば乗れるのかトライし続け6時間も海から上がってこない。
みんな確実にここ数日でレベルを上げ、うまくなっている!! そこに僕よりもはるかに強い気持ちとパワーを感じる。
サーフィンのレベルではなく、人間力、男力のレベルが僕よりも優っているのだ。
みんなへのリスペクトの気持ちが、僕の変なプライドを0にしてくれ、1からの挑戦をスムースにしてくれた。
ただトライするだけだと客観的に見れないのでなかなかうまくいかない。無駄に何度もトライしていたが、仲間が撮ってくれた動画や写真で自分自身の修正すべきポイントを知ることができた。
若い頃はとにかくトライすればそのうち体が感じ感覚的に身につく。もう50歳前、もうその力は失った(笑)明確な課題なくして大きな成長はない。
無理のないポジションで1つづつ確実に課題にトライし、身についたら難しいポジションから次のトライ。レッスンで生徒さんにやってもらっていることをそのまま自分に置き換えてのトライだ。
一つの課題にフォーカスしトライし続けることで、ゆっくりながら確実にスキルは上がって行く。
頭で理解している動きと実際の自分の動きのギャップは少しづつ埋まっていった。
楽しい!!
この旅で、また少しサーフィンの楽しめる幅が広がり、今後のレッスンの仕事での幅も少し広がったかもしれない。
もしあの波をまぐれでもしメイクしていたとしたら、この貴重な経験を積むことができていなかった。そういう意味ではあの悔しいワイプアウトは意味ある特別なワイプアウトとなった。