休みの日、最後の波と決めて乗った特大セットの波は楽に頭オーバーはあり、その日一番の波だった・・
テイクオフするとボトムまで押し出され、波の力を感じながら気持ちよくターンを繰り返すしながらインサイドへ向かう。
それまでぶ厚かった波はインサイドの棚にヒットし、大きく長い壁となりそそり立ってきて今にも崩れそうだ。
波を抜けられるか抜けられないかのぎりぎりのポジション。
プルアウトするか・・ 一気に走りぬけるか・・
ここは思い切ってフルスピードでアップスンダウンで走り抜けることにした。
波の力を受け一気に加速しスピードで走り抜けていく。
そんな時、水面から何かが飛び出した!
「ピヨ~ン」

飛行機型の物体!? なんだ!?  ん・・トビウオだ!
トビウオは水面ぎりぎりのところを波のショルダーに向けてフルスピードで飛んでいく。僕を外敵と思い、逃げるために水中から空中へ飛び出したのだろうか。
すでに思わぬスピードを得てしまっている僕はすでにトビウオのスピードに負けていない。もう少しでトビウオに手が届きそうだ。
そこで思わず思ったことがひらめき「捕まえたい!」だった。笑
僕はさらにボードに力をかけ加速する。
トビウオも殺気を感じたのか、さらに加速。僕も負けじとさらに加速し追いかける。さすがにトビウオは速かった。そこからどんどん加速し僕との距離を十分離した後トビウオは水中にもぐり、約30Mにおよぶ僕とのスピード比べは終わった。
イルカと波に乗ったという話は聞いたことがあるが、これまでトビウオと波に乗ったという話は聞いたことがない。なんだか妙な興奮をおぼえた貴重なひと時でした。おてんき

※イメージ写真です 笑